はじめに、角質層の働きと機能、
お肌の新陳代謝について紹介しておきます。


角質層の働き?  保湿
 皮膚の一番外側にあるのが角質層です。角層とも呼ばれ扁平な核のない、死滅した細胞(ケラチノサイト)の積み重なった層です。
 角質層は吸水性、保湿性に富んでいて、正常状態では15%〜20%の水分を含んでいます。角質層や角質細胞の中にNMF(天然保湿因子)が含まれており、角質内部の水分を保ち、肌のうるおいを保っています。
 また、角質細胞の隙間を満たしている角質細胞間脂質(セラミド)も保湿に欠かせない重要な働きをしていて、角質細胞同士をくっつける“糊”のような働きをしています。
 角質細胞の隙間をしっかり埋めることで細胞間脂質(セラミド)は角質層から外界に水分が失われることを防いでいるのです。ですから、細胞間脂質(セラミド)が減ってしまうと、水分の保持能力がおちてしまい乾燥肌になってしまうのです。
 NMF(天然保湿成分)と細胞間脂質(セラミド)の働きは、みずみずしいお肌を作るためには必要不可欠なことなのです。

 NMFはアミノ酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸、尿素などから成り立っていて、正常な状態では体内で自然に必要な量がつくり出されています。しかし、肌荒れの状態ではNMFの量が3分の1程度も減っていることが知られていて、健康で、美しい肌を保つためにはNMFが欠かせない存在だということがわかります。

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