●女性ホルモン以外のホルモン●

 ●睡眠中はお肌が作られる時間!!

 夜更かしはお肌にいけないといいますが、これはなぜでしょうか?
  実は脳下垂体から分泌される成長ホルモンが影響しています。成長ホルモンは新陳代謝を促す指令を各細胞に伝える働きをしています。またこのホルモンがもっとも分泌されるのが、睡眠中。つまり睡眠中はお肌が生まれ変わっている時間帯なのです。もしこの時間に起きていれば、成長ホルモンの分泌量は減少し、ターンオーバーの妨げになります。
 また、寝ている間は皮脂の分泌は抑えられますが、起きていると皮脂腺は絶えず皮脂を分泌します。夜更かしをすると、必然的に皮脂の分泌量が多くなってしまうのです。過剰な皮脂はニキビの原因になります。夜更かしはお肌には良くないことばかりです。しっかり睡眠をとることが美肌への第一歩です。


 ●心とお肌はつながっている!!
 ストレスから分泌されるのは、副腎皮質から分泌されるコルチゾール。ストレスを抱える現代人には比較的多く分泌されているといいます。コルチゾールは不安や恐怖、痛み、炎症を和らげる作用があり、これを薬にしたものがステロイド剤です。
 ただ、このホルモンは副作用として身体の免疫力を下げてしまいますので、当然お肌の免疫力も下がってしまいます。 お肌の免疫力が下がると、アクネ菌(ニキビの要因)をはじめ、さまざまな菌が強くなり、お肌のトラブルを引き起こします。
 また、『病(やまい)は気から』といいますが、コルチゾールは精神面に大きく影響 していますので、自ら、免疫力を低下させていることがあります。つまりストレスや精神的不安を解消して、健康なお肌を保つようにすることが大切です。ストレスも美肌の大敵です。

 ●最後に...
 こうしてみると、やはり私たちの体は、知らず知らずのうちに、ホルモンの影響を大きく受けていることがわかります。 対処法はいくらでもあり、うまく付き合っていくことが大切です。
  また、今回はホルモンに絞りましたが、ホルモンの影響のみが、肌トラブルのすべての原因とは、限りません。一つの要因として、ホルモンとの関係があるということをご理解ください。お肌のトラブルをすべて化粧品のせいにするのではなくって、さまざまな観点から、お肌について取り組むことが美肌キープの秘訣です。ご自身の体調、お肌の調子、生理周期、食生活など自身の生活面にも関心を持ってみましょう。ずーと悩んでいた肌トラブルが、意外とちょっとしたことで改善するかもしれませんよ。


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