皮膚の表面には、丈夫なタンパク質でできた角質層があります。この角質層の細胞と細胞の間にあるのがセラミドと呼ばれる脂質です。セラミドは、新陳代謝の過程で作られる「細胞間脂質」で、約3%の水分を抱え込み、細胞と細胞を糊のようにつなぐ働きがあります。みずみずしくしっとりとした肌には、セラミドが豊富にあり、NMF(天然保湿因子)とともに角質層の潤いを保っています。
アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、もともとセラミドが少ないという特徴があります。そのため、バリア機能が低下して、皮膚内部から外へ水分が失われやすく、皮膚が乾燥し抗原や化学物質が皮膚内に入りやすいのです。 |