汗の臭さとワキガ
エクリン汗腺からでる汗というのは無色透明で臭いはないものなのです。ところが時間がたつと皮膚に常在する細菌によって、汗が分解され、低級脂肪酸などの揮発性物質となって特有な臭いを発します。これが汗臭さの原因です。 　 また、アポクリン汗腺から出る汗は成分的にはエクリン汗腺から出る汗と大差はないのですが、タンパク質や脂肪を含んでいるために少し白濁しています。それらの成分が細菌によって分解されると、異臭を発するようになります。これがワキガです。
	アポクリン汗腺と性差について
一般的にアポクリン汗腺には男女の差はありません。女性、男性にかかわらずワキガには要注意です。ただ、人種差はあり、黄色人種よりも黒人や白色人種に多くなります。 　 また、女性の場合は月経周期によって、アポクリン汗腺の働きに変動があり、月経前後にはアポクリン汗腺の働きが活発になります。ワキガでお悩みの女性は特に生理前後には注意が必要です。 　ちなみに妊娠中にはアポクリン汗腺の働きは衰えています。年齢的には思春期に発達し、更年期になるとアポクリン汗腺が萎縮します。歳をとればワキガの心配はなくなるようですね。