表皮の下の部分にある真皮。皮膚の土台とでも言っておきましょうか。皮膚のやわらかさを維持するコラーゲン、弾力性を保つエラスチンなどの繊維。水分保持に役立つヒアルロン酸などのムコ多糖類によって構成されています。
　
　表皮と真皮の間は波状になっていて、表皮側に突き出た部分を乳頭といいます。そこは毛細血管が張り巡らされ、その毛細血管によって、栄養分や酸素は送りこまれ、また老廃物を運び出して排出しています。それが表皮の新陳代謝（ターンオーバー）の原動力になっているのです。つまり、若々しくみずみずしいお肌を保つためには、真皮の正常な活動が欠かせないのです。

　あまり知られていませんが、実は真皮そのものもターンオーバーしています。そのサイクルは表皮より、はるかに長く5年〜6年といわれています。それだけに一度、真皮のコンディションが乱れてしまうとなかなか元に戻すことが難しいのです。また、それだけ真皮はお肌にとって大切だということです。ですから、日ごろのお手入れは欠く事ができなのです。

　弊社が化粧品のみに頼るのではなく、日々のスキンケアの中で、マッサージや蒸しタオルを使った温冷交代法などを適度に行なって、お肌の血行を促進させる真皮ケアをしつこくお勧めするのは、この真皮の毛細血管の働きを良くするためなのです。なかなか、真皮のターンオーバーの長さも手伝って、効果を実感することなく、くじけてしまっている方も多いことでしょう。