|お肌の学校|質問の受付
 

   極端に角質温存しすぎると・・・。(洗顔をやさしくしすぎた場合)
 
 

角質層が過剰に産生されたり、剥がれ落ちるべき角質細胞が張り付いたままになっている状態で、古い角質を取り除くという最終過程が滞ってしまっています。肌が粉を吹いたように見えるのは、古い角質がめくれ上がっているからです。
 洗顔によって捨てられなければいけない古い角質が、やさしく洗顔しすぎることで、お肌に残留、蓄積してしまう。剥がれ落ちるべき角質細胞が張り付いたままになり肥厚している状態。
古い角質を取り除くという最終過程が滞ってしまっているために、新陳代謝が遅くなり角化のサイクルが大きく狂ってしまう。
 部分的に皮膚が厚くなり、硬くなってゴワゴワしたり、乾燥して粉が吹いたり、皮丘と皮溝の高低差が出てくるために肌のキメが粗くなったりします。この状態を過角化(ハイパーケラトージス)といいます。
 対策としては、洗顔をしっかり行って古い角質を取り除き、しっかり保湿することが大切です。また、マッサージ等でお肌の血行を促進させ、新陳代謝を促してあげることが大切になります。
 
   極端に角質剥離してしまった・・・。(過剰に洗顔してしまった場合)
 
 

核を持ったままの角質細胞は、まだ未熟なので、保湿力、防御機能も不十分で、水分の保持能力もひくく、バリア機能も低下してしまうのです
 過剰な洗顔やピーリングなどで、角質が急激に薄くなった場合。(いわゆるお肌の擦り傷みたいなもの。)
 お肌というのは、それを早く治そうと新陳代謝を異常に早めます。そうすると、通常、約28日周期で行われているお肌の新陳代謝が異常に早くなって、例えば、14日くらいで行われるようになると、通常は角化の過程で、角質細胞の核は消失するのが正常な状態なのですが、新陳代謝の日数が短縮されているために、核が消失する前に角質細胞になってしまい、皮膚表面に上がってきてしまいます。この異常角化のことを錯覚化(パラケトージス)といいます。核を持ったままの不完全な角質細胞は、まだ未熟なので、保湿力、防御機能も不十分で、水分の保持能力もひくく、外的環境からの影響を受けやすい敏感乾燥肌の傾向が強くなります。洗顔後、異様に化粧水が沁みたりする場合は要注意です。
 こういった状態は炎症性の疾患(慢性的で広範囲なニキビ肌、湿疹、脂漏性皮膚炎など)や、洗顔ブラシの使用やスクラブ洗顔の連用、過度の洗顔、ケミカルピーリングなど、誤った美容法やピーリング化粧品の使用によってもパラケラトージスを招くことがあるので注意が必要です。
 対策としては、お肌にやさしい洗顔を行い、できるだけ角質層を傷つけないように日々洗顔で心がけることが大切です。
 

 
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